
これからの幸せの手がかり
「こんにちは」「おはよう」「ごはん、食べた?」「お疲れさま」
「気まぐれ八百屋だんだん」店主 / 一般社団法人「ともしびatだんだん」代表
近藤博子
1959年、島根県生まれ。歯科衛生士。「こども食堂」の名付け親。2008年、東京都大田区で「気まぐれ八百屋だんだん」を開店。09年、子どもの宿題を見る「みちくさ寺子屋」を始める。親の病気で食事を十分に取れていない子どもの話を聞き、12年に「だんだんワンコインこども食堂」を開く。23年、吉川英治文化賞を受賞。現在はこども食堂の名称を使わず、週に一度の食堂を続けながら、子どもや親を支える社会のあり方を問い続けている。
Q&A
「あいだ」の ウェルビーイング“We-Being”を 叶えるためのキーワード
あいさつは、関係を築くうえで、まず大切なことです。「あなたは一人ではないよ。見ているよ」というメッセージにもなります。人間は、人との関わりのなかでしか生きられない生き物。地位も名誉も気にせず、人と人をつなげられる人が、地域のキーパーソンとして必要です。関係を育むには、互いの違いをどれだけ素直に受け入れられるかが重要です。すべての人を人として受け入れることに、関係性のなかで生まれる幸せが隠されている気がしています。
それを実感したエピソードは?
こども食堂や寺子屋などの活動を続けるなか、子育てを取り巻く社会環境の変化には目を見張ります。家族のかたちや暮らし方が多様になり、虐待、ネグレクト、DVなども日常的に起き、子どもたちは、自分ではどうにもできない状況で苦しんでいます。私たち地域のおばちゃんにできるのは、問題の解決というより、問題を抱えていても毎日を何とか元気に生きていけるよう手伝うこと。そのためのお守りのような存在でいたいです。あいさつは、子どもたちとの関係を築くきっかけになっています。









