
これからの幸せの手がかり
「脱最適化」
読書ジム「問い読」共同創業者
井上慎平
編集者。1988年生まれ。ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て2019年、ソーシャル経済メディアNewsPicksにて書籍レーベル「NewsPicksパブリッシング」を立ち上げ創刊編集長を務める。2025年、株式会社問い読を共同創業。以後、正解のない問いについて対話する新しい学びの場を提供している。著書に『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』(ダイヤモンド社)。
Q&A
「あいだ」のウェルビーイング“We-Being”を叶えるためのキーワード
「脱最適化」
現代社会は、「とにかくこの数字を最大化しろ」という言葉で溢れています。しかし人間含め自然界では、ひとつの数値を極端に伸ばそうとすると、全体の調和が壊れてしまいます。幸せとは追い求める「目的」ではなく「負の要素が存在しない穏やかな状態」と捉え直し、「極大化思考」を手放すことが、社会と歪みなく調和していくための鍵だと思います。
それを実感したエピソードは?
成果主義の只中にいた編集長時代、私は心身の限界を迎えてうつを発症しました。立ち止まる中で向き合ったのが、自宅の庭の手入れです。その際、雑草と呼ばれる草木が独自の生存戦略で生きており、どの種も他者を支配などしていないことに気づかされました。「自然すらコントロールできる」という人間の思い込みを手放し、ままならない環境と心地よく響き合う感覚を得たことが、私が関係性のなかに幸せを見出した原点となっています。









