30 Voices
シオック・クアン・タンビア

これからの幸せの手がかり

「違いを尊重し、協力し合う」

シンガポール国立大学ビジネススクール准教授

シオック・クアン・タンビア

シンガポール国立大学ビジネススクール准教授。消費者行動、消費文化理論、サービス・マーケティングを専門とし、2000年から「幸福と生活の質(QOL)」に関する研究に取り組む。シンガポールの生活の質に関する全国規模の調査をこれまでに4回実施し、20年以上にわたり同国の人々のウェルビーイングの変化を追ってきた。近著に『Happiness and Wellbeing in Singapore: Beyond Economic Prosperity』(『シンガポールの幸福とウェルビーイング──経済的繁栄を超えて』)がある。「人と比べるのをやめると、ウェルビーイングは驚くほど高まる」と話す。

Q&A

「あいだ」のウェルビーイング“We-Being”を叶えるためのキーワード

「違いを尊重し、協力し合う」

We-Beingの実践には、相当な時間と努力が必要です。職場で変革を進めるには、力強いリーダーシップやステークホルダーの賛同、支援体制などが欠かせません。社会全体となれば、さらに複雑です。大切なのは、社会が何に価値を置くのかを問い直すこと。自己実現や効率、物質的な豊かさだけに重きを置くと、子どもは成功するためなら何をしてもよく、自分を優先すべきだと学びます。一方、社会が互いを尊重することを大切にしていると学べば、自分だけが先へ進むのは、望ましくも健全でもないと気づくでしょう。

それを実感したエピソードは?

職場でWe-Beingを実感するのは、異なる意見に耳を傾け、自分本位な考えにとらわれない人たちと働くときです。互いに歩み寄りながら、解決策を見つけていけるからです。また、最近出会ったシンガポールの若者たちが、自分の時間や才能を生かし、社会課題の解決に取り組む姿に、未来への希望を感じました。We-Beingにおいて大切なのは、周囲と同じように考えることを強いるのではなく、自律と協働のバランスをとり、それぞれの個性を大切にしながら、協力し合える文化です。

Share
シオック・クアン・タンビア ウェルビーイング“We-Being”を叶えるためのキーワード - We-Being Project|KOKUYO