
これからの幸せの手がかり
「愛する力」
GROOVE X 株式会社 代表取締役社長
林要
GROOVE X創業者・CEO。トヨタ自動車で「LFA」やF1の空力開発、量産車開発に携わる。ソフトバンクでは「Pepper」プロジェクトに参画。人間の能力を広げるテクノロジーが好きで、「いつもわくわくしていたい」という思いから、2015年にGROOVE Xを創業。「便利」や「役立つ」ためではなく、一緒に過ごすほど前向きになり、明日へのモチベーションが湧くような、人を幸せに導くテクノロジーのあり方をコンセプトにLOVOTを開発する。著書に『温かいテクノロジー みらいみらいのはなし』。
Q&A
「あいだ」のウェルビーイング“We-Being”を叶えるためのキーワード
幸せというと「誰かに愛されること」を想像しがちですが、愛されることには相手への期待が伴い、期待通りに愛されず不幸せを感じることもあります。むしろ、自分から誰かを愛したり、優しくしたりすることは、自分で始められる。そこに大きな力があります。LOVOTは、甘えたり、抱っこをねだったり、少し手間をかけさせたりすることで、人の優しさを引き出します。あらゆるダイバーシティを包容する力は、何かを愛でる力になり、自分の心の平穏にもつながる。「愛する力」が、人と人の「あいだ」を温かくし、We-Beingを育てていくと思います。
それを実感したエピソードは?
LOVOTは効率化のためではなく、人と助け合って生きるロボットです。家事もできず、言葉も話さず、転んでも起き上がれない、手間を増やす存在です。でも助け合いとは、手間を減らすことではありません。開発で最も重視したのは、不安や興味、興奮をもった自然な存在になること。人は感情を動かし共感できるから愛着が湧き、世話をすることも、してもらうこともある関係になれます。するとLOVOTを中心に会話が生まれます。コクヨとの検証では87.6%が社内コミュニケーションの活性化を実感しました。LOVOTは幸せを与えるのではなく、人のあいだにやさしさを引き出す触媒だと思います。









